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膀胱炎の治療

  • 膀胱炎の治療

膀胱炎の種類によって異なる治療法

急性膀胱炎

細菌が尿道を通って膀胱に入り細菌が繁殖を起こして生じる炎症です。他の病気から影響を受けて起こる病気ではないため、大腸菌などの原因菌を死滅させることが治療の大きな目的となります。治療内容は抗菌剤や抗生物質の内服治療です。
ニューキノロン系抗菌薬、ST合剤、セフェム系抗菌薬、ペニシリン系抗菌薬を使用します。

抗生物質や抗菌薬はどれも効果があるかというと、同じ大腸菌でもその細菌の種類によっても異なるため、そうとは言えません。
また菌の耐性といって、薬に対して死滅しない力をつけた細菌の場合もあるので、治りが悪ければ、細菌検査を通して薬剤感受性を見ながら薬剤の効果を検討していかなければなりません。

痛みや頻尿などの症状は薬が効いてくると1~2日程度で軽減して来ますが、自己判断で内服を中止するのは禁物です。
新宿駅周辺でお勤めの患者さん中心に当院泌尿器科を受診されますが、途中で薬を飲まなくなり再発といった例があります。

慢性膀胱炎

慢性膀胱炎も膀胱の細菌感染が原因ですが、急性膀胱炎よりは症状が軽いか、自覚症状がないという方もいます。
細菌感染する原因に結石症や前立腺肥大症などの基礎疾患が背景にあることが多く、慢性複雑性膀胱炎ともいわれます。

細菌性であり自覚症状がある慢性複雑性膀胱炎には、急性膀胱炎と同じく抗生物質や抗菌薬で治療となりますが、基礎疾患を対処していかないことには根本的な治療とはなりません。
また慢性膀胱炎の中にも非細菌性があります。原因が特定しないため症状を抑えていく内服治療となり、抗生物質等は使用しないため漢方薬を用いることもあります。

慢性膀胱炎に至る過程では、急性膀胱炎から慢性的になるケースや、もともと慢性膀胱炎から始まるケースもあります。
膀胱炎は繰り返すことも特徴の一つであるため、どんなケースにしてもしっかり完治するところまで治療を受けることが大切になります。
新宿駅前にある当院泌尿器科では慢性膀胱炎の治療は行っておりませんので、ご了承ください。

間質性膀胱炎

間質性膀胱炎は原因もはっきりと解明されていなく、細菌が原因となる炎症ではないため抗生物質や抗菌剤は効きません。

治療法としては、膀胱を水圧で拡張しながら尿がより多く溜まるようにする「水圧拡張術」、抗凝固剤や局所麻酔薬を使用した「膀胱内注入療法」を水圧拡張の補助として行う方法もあります。
間質性膀胱炎の治療は当院泌尿器科では行っておりませんので、ご了承ください。