新宿西口徒歩1分、新宿駅前クリニック・泌尿器科が監修しています

(新宿区西新宿1-12-11山銀ビル5F)

男性の性器ヘルペス

  • 男性の性器ヘルペス

ヘルペスというのはヒト単純ヘルペスウイルスによる感染症で、一般的に唇と外性器に水ぶくれや痛みを伴う炎症を引き起こす感染症として知られています。ヘルペスウイルスの感染症は再発を起こすので、薬による治療と体調の管理が重要になってきます。

放置しておくとこんなことになる可能性があります

男性の性器ヘルペス

ヒト単純ヘルペスウイルスのⅡ型に感染することで発症するのが性器ヘルペスです。外性器の表面に水ぶくれや痛みを伴った炎症を引き起こすことが知られていて、非常に強い痛みを伴う疾患として知られています。ヘルペスウイルスは一度感染すると、脊髄の神経節に潜伏感染し、体調が悪化したり体の免疫状態が悪化した際に再びウイルスが活動を活発化させるのです。このため、一度性器ヘルペスに感染した場合には再発のことも考えて、しっかりと治療を進める必要があるのです。

市販薬などの自己診断はこんな危険性があります

ヘルペスウイルスの治療には抗ヘルペスウイルス薬という薬を使用します。この薬は薬局やドラッグストアでは市販されておらず、医師の処方のもとで薬を使用する必要があります。ヘルペスウイルスの感染症は口唇ヘルペスや性器ヘルペスに限らず必ず薬による治療が必要です。薬の選び方や薬の使い方は専門的な知識が必要となるので、独断で薬を使ってもうまく治ることはありません。治療を適切に行うことで症状を緩和するだけでなく、感染拡大を防ぐ効果もあると言われています。

性器ヘルペスに感染してしまうことは患者さんにとって非常に相談しにくい内容かもしれません。一人で悩みを抱えてしまうことなく、是非一度医師に相談をするように心がけてください。

男性の性器ヘルペスの治療法

男性の性器ヘルペスでは、皮膚に赤い発疹ができたり痛みや痒みを伴うため、皮膚疾患と認識してしまうことが多いと思います。

しかし性器ヘルペスは単なる皮膚疾患ではなくウイルス感染であり、そのウイルスが神経に留まってしまうという病態です。
性器ヘルペスの治療法は抗ウイルス薬を用いていきますが、感染した状態を非感染の状態に戻す作用はありませんので、再発することもあります。

いくつかの抗ウイルス薬がありますが、いずれもウイルスの増殖を抑えるものであり、症状が伴う期間を短くしていきます。
たいていは抗ウイルス薬を5日間服用して頂き、患部の発疹や水泡などには軟膏を塗布していきます。

そういった治療を受けたにもかかわらず、改善が遅い場合があります。

その際にはウイルス感染をきっかけに細菌の二次感染を起こしていることがありますので、そういった合併症に対しても考慮していきます。

男性の性器ヘルペスの治療薬

抗ウイルス薬としてバラシクロビル(商品名:バルトレックス)、アシクロビル(商品名:ゾビラックス)、ファムシクロビル(商品名:ファムビル)などがあります。
ウイルスは人の粘膜の細胞に寄宿すると、細胞分裂を行って増殖します。
ウイルス自体も増殖するためには、いろいろな手段が必要となり、その一つに遺伝情報が確保されているDNAをコピーするという動きがあります。

またこのコピー作業には酵素が必要となるのですが、抗ウイルス薬はこの酵素を阻害する役割を担います。
また性器ヘルペスは一度感染してしまうと何度でも再発するといった特徴があります。
再発に対してストレスを解消する意味でも、再発抑制療法として予防投薬が行われるケースがあります。

性器ヘルペスでは主に、バラシクロビルやアシクロビルが使用されます。

男性の性器ヘルペスの予防方法

初感染の予防方法は、すでに感染している人との性行為は避けることが一番です。

性器に関わらず、口唇ヘルペスの症状がある人とではオーラルセックスなどによって口から性器に感染することもあります。
再発の防止方法であれば、抗ウイルス薬の服用をはじめ、自己の免疫力を低下させないように普段から生活習慣を正しながら管理していくことが大切です。
またコンドームを使用すれば絶対的に安心かというと、そうではありません。

もちろんコンドームの使用は必要ですが、ヘルペスウイルスは性器に限らず肛門や太もも、その周辺においても存在するため安易に考えることは危険です。
性器に生じた発疹や水泡などは、性器ヘルペスに関わらず他の疾患でも起こりうる症状であります。

デリケートな部分であるだけ、何らかの症状がともなうと精神的な負担となりますが、早めに泌尿器科を受診してください。