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男性の淋病

  • 男性の淋病

淋病というのは淋菌が感染して起こる性感染症で、尿道の炎症や精巣の炎症などの非常に厄介な炎症を引き起こします。淋菌に感染すると尿道から膿が出てくるので非常に症状がわかりやすく、誰でも病気の感染に気がつくことができる疾患です。

放置しておくとこんなことになる可能性があります

男性の淋病

淋菌が感染すると激しい排尿時の痛み、尿道からうみが排出される、陰部周辺のかゆみ、発熱や痛みなどの症状が現れてきます。尿道から分泌されるうみは量が多く、やや白っぽい色をしているのが特徴で、治療せずに放置していると前立腺の炎症や精巣の破壊などのトラブルを引き起こすことが知られています。このような症状は非常に深刻で、精巣が破壊されてしまうと男性不妊の原因になるので、夫婦間での感染には注意しましょう。

淋菌の感染経路は性行為だけではありません。オーラルセックスにより喉に感染することも知られているので、生殖器に加えて喉の腫れや発熱などが現れた時にも淋病を疑う必要があります。

淋病検査のタイミング

淋病は性感染症の一つです。
性感染症ではさまざまな疾患がありますが、淋病はなかでも症状がはっきりせず気が付かないといったケースもあるため注意が必要です。
男性では排尿時に違和感や激痛を感じたり、尿の回数が増えたり、また一目瞭然な症状では陰茎の先端の腫れや尿道から排泄される膿などがあるため、そういった症状があればすぐに検査を受けるタイミングだと考えればよいでしょう。

しかし淋病の可能性を追求するというより、例えば風俗に行ったがその後の感染の有無が心配されるといったことであれば、淋病の検査が成立するまでには当日や翌日では検出されないこともありますので、2~3日以降に受診されると良いです。

淋病は男性ならば菌が尿道内だけではなく更に上行し淋菌性精巣上体炎になる可能性があり、女性ならば骨盤内炎症性疾患などに移行する場合があります。
どちらも不妊の原因にもなりますので、早めに治療を開始することが必要です。
淋病はどちらか一人だけの感染ではなくパートナーにも感染の可能性があるため、将来のためにも二人同時に検査を受けることをおすすめします。

女性ならば婦人科・性病科、男性は泌尿器科・性病科へ受診すると良いでしょう。
新宿にある当院泌尿器科では患者様が安心して治療に取り組めるように一人一人に寄り添った診療をおこなっております。

淋病検査方法

泌尿器科を受診される際に、検査の前に問診があります。
必要最低限の情報をもとに判断し検査の方法を決定していくため、新宿駅すぐ近くにある当院では患者様の羞恥心を最大限考慮しながら個人的な事情を質問させていただきます。
原因となる性行為の期日やお相手の存在、症状や発症時期などについてとなります。

その後は尿道に痛みや苦痛を与えるような検査ではなく、通常の尿カップに尿を採っていただく採尿検査となります。
健診など他科の検査時にも採尿検査を行ったことがあるとは思いますが、淋病の検査では中間尿ではなく、初尿といって出始めの尿を採っていただきます。
尿を検体として遺伝子検査(PCR)法などで淋菌の有無を確認していきます。

遺伝子検査では淋菌の遺伝子(DNA)を利用した検査法となります。

淋菌が判明した場合、抗生物質による治療が終わったあとで、もう一度再診していただき同検査をすることになります。
症状がなくなったからと自己判断では治療の終了とはなりません。
確認の検査と診断をもって完治となります。

新宿駅近くにある当院泌尿器科では、ネット上で検査結果を確認することができます。

淋病の治療

淋菌は他の疾患に比べて、比較的症状が出づらい特徴があります。
女性の感染では自覚症状が全くないケースもありますが、男性では女性よりも自覚症状がみられやすいのが一般的です。

男性の淋菌の症状といえば何かできものが生じるとかではなく、軽症であれば尿道炎という形で現れますが、治療の根本は病原体の抹消です。
そのためには抗生物質の投与が有効です。

抗生物質はアジスロマイシン系やスペクチノマイシン系、ミノサイクリン系などを用いることが多いのですが、投与法には経口内服薬、点滴法に分かれます。
淋菌の感染は尿道のみとは限らず、最近ではオーラルセックスによって咽頭粘膜にも感染するようになってきました。
抗生剤の中でも咽頭淋菌には効果がないものもあるため、両方に感染が見られる場合はセフトリアキソンを使用するのが一般的な選択です。

最近では治療の多くに抗生物質を用いるようになったため、菌の存在にも変化がみられるようになりました。
耐性菌と言って菌自体が抗生物質の力や特徴を習得することで、死滅しないようなプログラムで増殖されるように進化しています。
そのため効果があった抗生物質も耐性菌であれば効果がなくなるといった現象があらわれ、内服での治療は点滴においても単回投与形式が推進されています。

抗生物質は新宿に限らず、一般の薬局では販売されていませんので、「淋菌に感染したのでは?」とご心配のある方や、何か局所的な症状を自覚される方は必ず泌尿器科を受診するようにしましょう。

淋菌の治療はパートナーとともに

淋菌に感染すると菌は仲間を増やしていこうとするため人の粘膜で増殖していきます。
男性では尿道からさらに上へ上へと向かって、精巣にまでたどり着くと精巣上体炎を引き起こし不妊症にもつながることにもなります。
さらには血液内に侵入することで全身に広がり、稀ではありますが「播種性淋菌感染症(はしゅせいりんきんかんせんしょう)」にまでなったというケースもあります。

女性では骨盤内に上行したり、妊娠中であれば胎児にも感染するという恐ろしいルートも明らかになっております。
一人だけの治療は例え完治したとしても、再感染の可能性は大きくなりますので、必ずパートナーと一緒に治療することが重要となります。

一般的に症状がなくなったという話もあるので淋病は自然治癒するものであるとか、何かしら治療を1度受けたからといって即完治するものと思われることがあるかもしれませんが、淋病は治療の必要な疾患です。
また治療後は再検査によって菌の存在を確認し完治を確定されるものですので、必ず再診するようにしましょう。
新宿の当院泌尿器科では患者様に沿った診療を基本としていますので、淋菌やその他のご相談の際には、ぜひ当院へお越しください。

市販薬などの自己診断はこんな危険性があります

淋病を市販薬で治療するのは非常に難しく、独力で治療を行うのは避けるようにしましょう。男女ともに感染した場合には病院で適切な診察を受け、検査・診断のもとに投薬治療を行う必要があります。淋菌を殺す薬は医師の処方と指導のもとに使わなければ完全に淋菌の治癒を望む事ができません。生殖器の感染症はなかなか人に相談しづらく、不安感を抱えながら症状を悪化させてしまう事があります。重症化してから治療を行うのはとても大変なもので、多くの患者さんにとって不利益になってしまいます。淋菌に感染した場合には必ず医師に相談し、適切な治療を受けるように心がけましょう。